【Omeka S Tips】WindowsでBulkImportモジュールを使用する際の注意点
概要
以下の記事で、CSVファイルを用いたメタデータと画像の一括登録を行うためのモジュール「BulkImport」について紹介しました。
こちらの記事では、CSVファイルを作成して登録する方法を紹介していますが、macOSでは問題ないものの、WindowsでCSVファイルを作成し、Omeka Sに登録した際、以下のエラーが生じる報告がありました。
File "media_template.csv" has media type "application/vnd.ms-excel", not "text/csv".
これに対して、ODSファイルで登録することにより、本エラーが解消されました。
以下、本件についての詳細について説明します。
不具合1
CSVファイルでは上記のエラーが発生しましたが、TSVファイルでも以下のエラーが生じました。
File "media_template.tsv" has media type "application/octet-stream", not "text/tab-separated-values".
解決策1
この事象に対して、GitHubに以下のIssueがありました。フランス語なので、各種翻訳ツールを利用しながらご確認ください。
上記では、ODS(OpenDocument Spreadsheet)をお勧めします、と書かれています。なので、ODSファイルで登録してみたところ、エラーが表示されなくなりました。
なお、ODSファイルは、Microsoft ExcelやGoogle スプレッドシートの保存・出力形式の一つとして選択できます。
Bulk ImportモジュールでのODSファイルを用いた登録については、以下の図で示すオプションを選んでください。その後の設定などについては、CSVファイルを用いる場合と同様です。
不具合2
ODSファイルで登録することにより、エラーメッセージは表示されなくなりましたが、WindowsのMicrosoft ExcelでODSファイルを作成した際、一部の(特に)日本語の文字列が抜け落ちてしまう事象が確認されました。
詳細な原因はわかっておらず、またすべてのWindows端末で生じる不具合かは確認できていませんが、Omeka Sを使用している複数のプロジェクトで同様の事象が報告されました。
解決策2
この課題に対する暫定的な対応策として、Google スプレッドシートを用いてデータを作成し、ODSファイル形式でダウンロードしたファイルを使用することにより、上記の一部文字列が抜け落ちてしまう不具合が解消されました。
最善の解決策かはわかりませんが、同様の事象でお困りの方がいらっしゃれば、この方法をお試しいただけますと幸いです。
まとめ
本記事では、WindowsでBulkImportモジュールを使用する際の不具合と暫定的な解決策について紹介しました。
今回ご紹介した方法で、「うまくいった」「うまくいかなかった」ということがあれば、情報共有いただけますと幸いです。
また、他によい方法などがありましたら、お知らせいただけますと幸いです。