Mirador 3をNuxt.jsで使用する方法を紹介するリポジトリを作成しました。
概要
以下の記事で、Mirador 3をVueで使用する方法を紹介しました。
上記に続いて、今回は、Nuxt.jsでMirador 3を使用する方法を紹介するGitHubリポジトリを作成しました。
上記リポジトリにおいて、Miradorをページ全体に表示する例に加えて、ページ内の特定の領域に埋め込む例を用意しています。
https://nakamura196.github.io/nuxt-mirador/embedded
本記事では、上記ページに関する説明を行い、Miradorの使い方の一部について紹介します。
詳細
上記のページは、以下について説明することを意図しています。
- Miradorを画面の一部に埋め込む
- プログラムでカンバスを指定する
- プログラムでZoomを行う
それぞれについて説明します。
なお、ソースコードは以下で確認できます。
https://github.com/nakamura196/nuxt-mirador/blob/master/pages/embedded.vue
Miradorを画面の一部に埋め込む
Miradorを画面に埋め込む際、Miradorを表示する要素のID(例:mirador)を指定します。この時、以下のようなCSSを与えることで画面の一部に埋め込むことができます。
#mirador { height: 600px; position: relative; width: 100%; }
ポイントは、「position: relative;」です。これを与えないと、heightなどを指定しても全画面で表示されてしまいます。
また、以下のスタンフォード大学図書館のMirador 3の埋め込みを例として、Configを設定しました。
https://dlmenetwork.org/library/catalog/oai:N%2FA:Manchester~18~18~162~225617
const config = { id: "mirador", windows: [ { id: 'known-window-id', manifestId: this.manifestId, }, ], window: { allowClose: false, allowMaximize: false, allowFullscreen: true, hideWindowTitle: true, }, workspaceControlPanel: { enabled: false, }, }
ポイントは、「workspaceControlPanel」を「enabled: false」にしている点や、「allowClose」「allowMaximize」をfalseにしている点ですが、必要に応じてカスタマイズしてください。
以下に、Configに関する公式な説明があります。
https://github.com/ProjectMirador/mirador/wiki/M3-Configuration-Recipes
プログラムでカンバスを指定する
以下に公式の説明があります。
今回のプログラムでは、カンバス一覧をセレクトボックスとして用意して、ユーザが選んだカンバスに遷移する機能を実装しています。
プログラムでZoomを行う
以下に公式の説明があります。
今回のプログラムでは、Zoomボタンを押すと、事前に設定された領域にZoomする機能を実装しています。
まとめ
今回はMirador 3をNuxt.jsで使用する方法を紹介しました。また、Miradorを画面の一部に埋め込む例など、Miradorの使い方について説明しました。
Mirador 3の利用において、本記事がお役に立つことがあれば幸いです。