【Omeka S モジュール紹介】Metadata Browse:同じメタデータを持つアイテムを検索するリンクを付与する

概要

今回は、Omeka Sのアイテム詳細画面に対して、同じメタデータを持つアイテムの検索を可能とするリンクを付与するモジュール「Metadata Browse」について紹介します。

 

omeka.org

 

例えば、以下のようなことが可能となります。アイテム詳細画面の「キーワード/Subject」の値に「この値の全てのアイテム一覧を表示」リンクが付与され、そのリンクをクリックすると、当該メタデータを持つ検索結果のページに遷移します。

 

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設定

本モジュールのインストール後、またはモジュールの設定画面から、以下の設定画面が表示されます。

 

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この設定画面については、基本的にはそのままで問題ありません。

 

本モジュールを初めて使用する場合にはわかりにくい説明になりますが、「管理者側でグローバル設定を使用する」については、こちらにチェックを入れない場合、管理画面では、個々のサイトで設定された検索可能なプロパティ(の集合)が使用されます。一方、チェックを入れると、本設定画面でしていたプロパティが検索プロパティとなります。プロパティの指定方法としては、画面右部のパネルから、必要なものを選択します。

 

Direct Linksは、チェックを入れない場合、検索可能として設定したプロパティの値の下に「この値の全てのアイテム一覧を表示」というリンクが表示されますが、チェックを入れた場合、値に直接リンクが付与されます。以下は、チェックを入れた場合の例です。

 

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図の中にも記述していますが、Direct Linksを有効にした場合、URIとして設定した値と、Metdata Browseで検索可能にした項目の区別がつきにくいため、基本的にはDirect Linksを無効にすることをおすすめします。

 

サイトにおける設定

サイト毎に検索可能なプロパティ(メタデータ)を指定できます。「サイト一覧」から設定したいサイトを選び、画面左部のメニューから「メタデータを見る(Browse)」を選びます。

 

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上記の画面において、画面右部のパネルから、必要なプロパティ(メタデータ)を選択します。

 

まとめ

本モジュールにより、以下のアイテム詳細ページのように、同じメタデータを持つアイテムの検索を可能とするリンクを付与することができます。

 

diyhistory.org

 

本モジュールは、東京大学工学・情報理工学図書館の工学史料キュレーションデータベースで使用されています。

 

curation.library.t.u-tokyo.ac.jp

 

Omeka Sで構築するサイトの利便性の向上につながれば幸いです。