Google Drive内のファイルオーナーの一括更新プログラムを作成しました。

Google Drive内のファイルオーナーの一括更新プログラムを作成しました。

以下、権限を移譲する人と移譲される人に分けて説明します。

 

 

なお、このプログラムでは、PDFや画像ファイルの権限移譲はできませんので、ご注意ください。対応方法については後述します。

 

オーナー権限を移譲する人

以下のリンク先のGoogle Apps Scriptにアクセスし、手順に従って進めてください。

 

https://script.google.com/d/1k6ZiwHNeJSvc4W7uRmc_DfSSmwGOWCbUriLBy0MpuoEAgWvcVNdyRMDa/edit?usp=sharing

 

Apps Scriptのページに遷移後、「実行」ボタンを押してください。

 

必要に応じて、一行目の「BASE_FOLDER_ID」の値を修正してください。ここで指定したフォルダ以下のフォルダを再帰的に探索します。

 

f:id:nakamura196:20220311115434p:plain

 

実行後、承認が求められます。以下の画面キャプチャに従って、許可してください。

 

f:id:nakamura196:20220311115554p:plain

 

f:id:nakamura196:20220311115626p:plain

 

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実行後、画面上部の「実行ログ」を押すと、画面下部に実行ログが表示され、「実行完了」が表示されたら完了です。

 

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なお、この方法では、PDFや画像ファイルの権限移譲はできません。権限移譲できなかったファイルの一覧が、自分のマイドライブの直下に「Google Driveのオーナー一括更新のエラー_yyyy-MM-dd HH:mm:ss.csv」という形式のファイル名で出力されます。

 

自分のマイドライブは以下でアクセスできます。

 

https://drive.google.com/drive/my-drive

 

csvファイルは、Googleスプレッドシートなどでファイルを開くことができます。本ファイルにリストされたファイルについては、手動での権限移譲が必要です。

 

なお、2022年3月9日時点においては、ドメインを横断した権限移譲はできないようです。したがって、一般アカウントで作成したファイルについては問題ありませんが、東京大学のアカウント(g.ecc.u-tokyo.ac.jp)等で作成したファイルについては、他のドメインのユーザへの権限の移譲ができない点に注意してください。

 

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オーナー権限が移譲される人

権限が移譲されたオーナーには、以下のようなメールが(大量に)届きます。

 

f:id:nakamura196:20220311115824p:plain

 

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これらに対して、一つずつ「承諾」ボタンを押すのは大変です。

そこで、Googleドライブにアクセスして、検索フォームに以下のように入力します。

pendingowner:me

 

これにより、オーナー権限の譲渡リクエストがあるファイルのみを一覧できます。

また、以下のように、owner:(メールアドレス)を追加すると、リクエスト元のユーザを限定できます。以下、「na.kamura.1263@gmail.com」を指定する例を示します。

pendingowner:me owner:na.kamura.1263@gmail.com

 

これにより、指定したメールアドレスから、オーナー権限の譲渡リクエストがあるファイルのみを一覧できます。

 

f:id:nakamura196:20220311115912p:plain

 

この一覧から、複数のファイルを一括選択し、右クリック後の「共有」ボタンから、一括で「承諾」を行うことができます。

 

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まとめ

Google Drive内のファイルオーナーの一括更新を検討されている方の参考になりましたら幸いです。