Google Drive内のファイルオーナーの一括更新プログラムを作成しました。
Google Drive内のファイルオーナーの一括更新プログラムを作成しました。
以下、権限を移譲する人と移譲される人に分けて説明します。
なお、このプログラムでは、PDFや画像ファイルの権限移譲はできませんので、ご注意ください。対応方法については後述します。
オーナー権限を移譲する人
以下のリンク先のGoogle Apps Scriptにアクセスし、手順に従って進めてください。
Apps Scriptのページに遷移後、「実行」ボタンを押してください。
必要に応じて、一行目の「BASE_FOLDER_ID」の値を修正してください。ここで指定したフォルダ以下のフォルダを再帰的に探索します。
実行後、承認が求められます。以下の画面キャプチャに従って、許可してください。
実行後、画面上部の「実行ログ」を押すと、画面下部に実行ログが表示され、「実行完了」が表示されたら完了です。
なお、この方法では、PDFや画像ファイルの権限移譲はできません。権限移譲できなかったファイルの一覧が、自分のマイドライブの直下に「Google Driveのオーナー一括更新のエラー_yyyy-MM-dd HH:mm:ss.csv」という形式のファイル名で出力されます。
自分のマイドライブは以下でアクセスできます。
https://drive.google.com/drive/my-drive
csvファイルは、Googleスプレッドシートなどでファイルを開くことができます。本ファイルにリストされたファイルについては、手動での権限移譲が必要です。
なお、2022年3月9日時点においては、ドメインを横断した権限移譲はできないようです。したがって、一般アカウントで作成したファイルについては問題ありませんが、東京大学のアカウント(g.ecc.u-tokyo.ac.jp)等で作成したファイルについては、他のドメインのユーザへの権限の移譲ができない点に注意してください。
オーナー権限が移譲される人
権限が移譲されたオーナーには、以下のようなメールが(大量に)届きます。
これらに対して、一つずつ「承諾」ボタンを押すのは大変です。
そこで、Googleドライブにアクセスして、検索フォームに以下のように入力します。
pendingowner:me
これにより、オーナー権限の譲渡リクエストがあるファイルのみを一覧できます。
また、以下のように、owner:(メールアドレス)を追加すると、リクエスト元のユーザを限定できます。以下、「na.kamura.1263@gmail.com」を指定する例を示します。
pendingowner:me owner:na.kamura.1263@gmail.com
これにより、指定したメールアドレスから、オーナー権限の譲渡リクエストがあるファイルのみを一覧できます。
この一覧から、複数のファイルを一括選択し、右クリック後の「共有」ボタンから、一括で「承諾」を行うことができます。
まとめ
Google Drive内のファイルオーナーの一括更新を検討されている方の参考になりましたら幸いです。